RFIDの特長
RFIDの基礎知識やメリット、導入の流れなど
初めて使われる方向けに解説します。
RFIDの基礎知識
RFIDとは、radio frequency identificationの略称で、無線通信により非接触でICタグの情報を読み取れる自動認識技術です。
バーコードやQRコードよりも合理的に読み取れるため、幅広い業界で活用されています。
身近な所にも使われるRFID
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定期券
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回転寿司
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電子マネー
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製造管理
RFIDの仕組み
RFIDでは、ICタグとRFIDリーダーの間で電波を送受信することで、情報の読み書きをしています。1秒間に送受信が何度も実行され、RFIDリーダーと連携する端末やPCなどに転送された情報を処理することで、物流管理や在庫管理などの業務に活用できます。
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RFIDの周波数帯について
RFIDは複数の周波数帯があり、それぞれ特性が異なります。
コバオリでは主にUHF帯とHF帯を扱っており、用途に応じて周波数を使い分けています。
RFIDで代表的な2種の周波数帯の比較
- UHF帯
(920MHz) - 通信距離が長く 大量一括読み取り
- HF帯
(13.56MHz) - 通信距離が短い 一括読み取り
通信距離 | 複数認識 | 水 | 金属 | |
---|---|---|---|---|
UHF帯 (920MHz) |
〜5m | ○ | △ | △ |
HF帯 (13.56MHz) |
〜0.5m | △ | ○ | △ |
RFIDのメリット
電波を送受信するRFIDは、バーコードと比べてこんなメリットがあります。
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非接触で隠れていても
認識できる
バーコードのようにリーダを正確にあてなくても読み取れ、梱包された製品でも箱の外から読取り可能。
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一括読取りでき、
重複読取りなし
一度の読取りで複数のICタグを認識できるだけでなく、1枚1枚が異なるIDなので読取りが重複しません。
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後からでもデータを
書換えできる
情報の追加や変更が可能なため、都度ICタグを付け替える必要がありません。
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距離が離れていても
読取りできる
リーダーとICタグが十数メートル離れていても読み取ることができます。
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自動で読取り
できる
ゲート等の設置型リーダーでは、通過時に自動で読取ることも可能です。
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探索ができる
電波で離れた場所から読取れるため、探したいIDだけに反応させて、所在を掴むことができます。
RFID導入の流れと運用ポイント
RFIDはスモールスタートが可能
RFIDは目的課題に絞って、スモールスタートをするのに適しており、ハンディリーダー、スマートフォン(パッケージアプリ)、ICタグだけがあれば開始できます。
棚卸の場合
01ICタグを対象商品に貼付
(ICタグにはあらかじめシリアルNo.がエンコードされていますが、必要に応じてご希望の内容をエンコードすることも可能)
02理論在庫データを
アプリに取り込み
03理論在庫を元にRFIDの読取り照合を実施
結果に差異があればその場で認識する事ができます。
04差異が発生した場合の対応
不足の場合
読取り漏れの可能性があるため、該当品がありそうなところを重点的に『再度読取り』
過剰の場合
理論在庫にない商品が混入している可能性があるため、『検索機能』を使い該当品を探し当て適正な処理を行う
05読取りデータを
上位システムで処理
取得した読取りデータをCSVでPCへ渡し、上位システムで処理。エクセルで在庫管理されている場合もデータ取り込みが可能です。
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運用時は予定データとの照合で読取り精度を向上
RFIDのデメリットとして電波は目に見えないため、100%読み取れているかがはっきりしないという点がありますが、その点は運用でカバーできます。予定データを端末にダウンロードしておき、RFIDで読み取ったデータと照合することで、予定データに対して読み取れていないものがその場で認識可能。読み漏れていないかを念入りに読取りすることで、読取り精度の向上が図れます。
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